2022年8月29日月曜日

グラスアイ製作の手引書~その後の疑問

2020年に発売した「グラスアイの手引書」をお求めの方からいただいたご質問です。

今回のような内容は「ご案内」のラベルにまとめています。

●グラスアイの裏側を削るには?

画像では水につけながら削る「水研ぎ」の例です。水研ぎでもガラス粉の混じったしぶきが飛ぶので必要に応じて保護メガネ、手袋をお使いください。(指を削りそうなほど小さなアイを削る方は保持治具(6~8mmまで)を差し上げます。ご相談ください。)

画像の例のほかにガラスルーターという、ステンドグラス用の切削具があります。

もし水につけずに削る場合は粉塵の吸い込みにもご注意ください。粉塵用マスクもお使いください。


●瞳孔の押し込み!

まっすぐ押し込むことのなんと難しい事…私もよく失敗しています。

図の補足です。 押し込む前に押し込みしたい部分を温めておきます。軽く平らに整えておくと少しやりやすいです。 

温まったら軽い力でくるくると瞳孔付近を触って、押し込む棒(ボールロッド等)で熱い瞳孔付近を冷やし、その後に押し込み本番してみてください。

ボールロッドで瞳孔付近がどうしても見えない場合は、一度に押し込まずに2度か3度でキメるような気持ちで少しずつ押してみるのもアリです。

 

●パーツ作りのヒント

グラスアイはランプワークの技法のなかでもパーツ棒の側面を見せる細工というのがやや特殊です。ほかの細工は断面の模様の美しさや正確さを羅列して魅せる作品に対してパーツ棒が活躍します。

発色については「色の体積が発色を決める」と意識して作ると思うものに近くなるはずです。

多く使った色が多く発色するのは間違いではありませんが、仕上がった時に出しにくい場所もありますし、少ししか入れてないのに目立つ場所もあります。ご自身でいろいろ試してみてください。

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