2008年12月24日水曜日

最近の作品とガラスの話

写真のグラスアイは上から三つが12ミリ、下の三つは15.5ミリです。オークションに使用した画像でした。ご落札、ご参加の方ありがとうございました。
次のオークション出品は今日か明日を予定しています。年末・年始、帰省に引っかかる時はご希望に沿えるようにします。


昨夜は佐竹ガラスさんからガラスが届きました。今回はグラスアイ用に白5キロと欲しかった色を1キロ。少なかったので箱が小さくてかわいかったです。
ええと、ガラスの話といってもどこからすればよいのやら
お人形の目に使っている色に関連した所から…

 日本国内で流通している国内産の美術工芸用のガラスは、佐竹、喜南鈴、ロペット…とありますが、世界で流通してるモレッティに比べて軟化点が低いので扱いやすいです。
そのなかでもざっくりと分けて、溶融温度が低めの「鉛クリスタルガラス」と溶融温度が若干高い「ソーダガラス」があります。
 鉛クリスタルガラスは鉛が入っているので比重が重めで、叩いた時も金属に近い音がします。輝きの点でも重みのある反射を見せてくれます。
 ソーダガラスは鉛が入っていないので軽めですが、鉛クリスタルより透明度が高く、暖色系のビビットなカラーバリエーションを持つことができます。
 鉛クリスタルガラスとソーダガラスは、基本的に混ぜて使うことが出来ません。微量ずつなら問題ないですし、飾って置いとくだけの物にはいいのですが、グラスアイのようにお人形のパーツとして扱うには強度に疑問があります。
よって、作りやすいから白目は鉛クリスタルで、透明度が高いから水晶体だけソーダガラスで、という使い方はしません。

 個人的にドールアイの、ドールへ嵌めた時に最も印象を決定付ける要因は虹彩と瞳孔のバランスで、次にドーム部分(水晶体)の形状による光の入り方ではないかと感じています。(どちらもまだまだ思うようになできませんが…)せめて虹彩と瞳孔が美しく見えるように、水晶体の色は無色かごく薄い色のガラスを使うようにしています。
 虹彩についている色や模様に関しては分かりませんが、水晶体に使っているガラスの色は、アイを真横から見ることでわかります。お手持ちのグラスアイをよくよく観察すると、虹彩色で発色しているのか、水晶体で発色しているのか、それともどちらともで色を表現しているのかがお分かりになるかもしれません。


以下アイの画像です。





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