2008年12月25日木曜日

ポケットフェアリーのデフォルトアクリルアイ

メリークリスマス!
本日は中部の海沿いでも小雪の舞う寒い日でした。皆さんのところはいかがでしょうか?

オークションへ8mmのアイを出品したかったのですが、デキが悪いので年明けに回すことにしました。お待ち下さっていた方がいらっしゃったらごめんなさい。
出品しようとヘッドへ入れてみたら予想外に不揃いだったので止めちゃいました。…ペアを作るのは難しいです。
アイだけで撮った写真を乗せておきます。私は金茶色がお人形のメイクに馴染むように見えて気に入っています。


さて タイトルのポケットフェアリーデフォルトアイに関してです。
写真は向かって右がデフォルトアクリルアイ、左側はグラスアイです(ブルーブラックの色瞳孔)。
当店のアイや他の作家さんのアイをご購入になるときに目安になるかと思って比較写真を撮ってみました。
大きさについてですが、このアクリルアイは約7.7mmでした。8mmより0.3mm程小さいようです。手持ちのヘッドでは8.4mmを超えると大きすぎて奥目になりました。(グラスアイの方は8.0mm)(※12/26訂正デジタルスケールで測ったところ、アクリルアイは7.85~7.99mmでした。上の記載ほど誤差はありませんでした。ちなみにグラスアイのほうは8.12mm~8.20mmでした)




2008年12月24日水曜日

最近の作品とガラスの話

写真のグラスアイは上から三つが12ミリ、下の三つは15.5ミリです。オークションに使用した画像でした。ご落札、ご参加の方ありがとうございました。
次のオークション出品は今日か明日を予定しています。年末・年始、帰省に引っかかる時はご希望に沿えるようにします。


昨夜は佐竹ガラスさんからガラスが届きました。今回はグラスアイ用に白5キロと欲しかった色を1キロ。少なかったので箱が小さくてかわいかったです。
ええと、ガラスの話といってもどこからすればよいのやら
お人形の目に使っている色に関連した所から…

 日本国内で流通している国内産の美術工芸用のガラスは、佐竹、喜南鈴、ロペット…とありますが、世界で流通してるモレッティに比べて軟化点が低いので扱いやすいです。
そのなかでもざっくりと分けて、溶融温度が低めの「鉛クリスタルガラス」と溶融温度が若干高い「ソーダガラス」があります。
 鉛クリスタルガラスは鉛が入っているので比重が重めで、叩いた時も金属に近い音がします。輝きの点でも重みのある反射を見せてくれます。
 ソーダガラスは鉛が入っていないので軽めですが、鉛クリスタルより透明度が高く、暖色系のビビットなカラーバリエーションを持つことができます。
 鉛クリスタルガラスとソーダガラスは、基本的に混ぜて使うことが出来ません。微量ずつなら問題ないですし、飾って置いとくだけの物にはいいのですが、グラスアイのようにお人形のパーツとして扱うには強度に疑問があります。
よって、作りやすいから白目は鉛クリスタルで、透明度が高いから水晶体だけソーダガラスで、という使い方はしません。

 個人的にドールアイの、ドールへ嵌めた時に最も印象を決定付ける要因は虹彩と瞳孔のバランスで、次にドーム部分(水晶体)の形状による光の入り方ではないかと感じています。(どちらもまだまだ思うようになできませんが…)せめて虹彩と瞳孔が美しく見えるように、水晶体の色は無色かごく薄い色のガラスを使うようにしています。
 虹彩についている色や模様に関しては分かりませんが、水晶体に使っているガラスの色は、アイを真横から見ることでわかります。お手持ちのグラスアイをよくよく観察すると、虹彩色で発色しているのか、水晶体で発色しているのか、それともどちらともで色を表現しているのかがお分かりになるかもしれません。


以下アイの画像です。





2008年12月19日金曜日

最近の作品と次回イベント参加



■次回イベント参加(ドール関連即売会)
2009年1月18日 ドールショウ 東京
coeurLAPIN(クーラパン/5G31-32)

追加募集の枠に運良く入れてもらえました!
まだ仮決まりの状態ですが、場所は5階のスミのようです。
11月のアイドールの時に両隣さまへ申し訳なかったので二つ分申請しました。試着する場所もあると思います。
持参予定は8mm、12㎜、16mm 各20ペア、色瞳孔やウェブでは見えにくい色合いを予定しています。そのほかシングルは各30個ぐらい、バルク(ジャンク)は2Kgくらい持って行きます。
シングルとバルクは午後から卓上へ出す予定です。
お色のリクエスト、虹彩小さめ・大きめ、アイサイズなどご意見ありましたらコメントからお聞かせ下さい。


■展示会ご案内
ビーズグランプリの受賞作品展が名古屋市の三越で行われています。
私の作品は今回無いのですが、日本グラスビーズ協会の作家さんの玉や、キナリガラスさんの商品がごらんになれるはずです。
ビーズグランプリの作品はストリンギング寄りなので、美術性の高いビーズよりも装飾に使って美しく映えるビーズや、それらを使った作品が多いように思います。



 今日は空港のお店へネックレスを100本ほど納品してきました。とんぼ玉もよくお求めいただけているそうなので、アイを作りつつとんぼも作りつつの年越しになりそうです。
アイを作るときはバーナーの炎を還元気味に調節できるとよいのですが、メインに使っているバーナーはいくらエアを絞っても酸化炎しか出ず(それでもアイには超火力;)困っていました。で、しばらくSが使っていたバーナーはデフォルトで還元炎が出るはずなのでSから貸して貰う予定です。これで泡やズレが少ないアイができればいいなあ。

 一番上の写真は最近の試作色です。鮮やかな赤やピンクが作れたので次はグレイッシュな色やヌガー寄りの色、瞳孔色とほんわか馴染むような色を試作しています。
 下の写真は徳島県Nさんのご注文です。本革でつなげて仕上げました。追視はしません(笑)
10月に京都の法然院で行った展示会の時にパネル展示していたのも、この手の作品です。大きさは約2㎝。

2008年12月13日土曜日

オークションへ出品中です

今回はユノア(B-el)であわせて作った12ミリを3点出品しています。
次回は8ミリを出品予定です。ポケットフェアリーに合わせて作るつもりですが、DPなどの大人顔に使えるものも考えています。

写真(ボケボケですみません)は出品中の3点です。左からミント、マゼンタ、萌黄。
相変わらずちょうどいい名前って難しいです;
 ミントは正面から見るとミントグリーンといっても良さそうですが斜めから見るとリム色のターコイズが濃く見えます。
 マゼンタは金赤とロゼ系の赤紫を混ぜてあります。
 萌黄は黄色というほど黄色くありませんがやはり斜めから見ると瞳孔の下あたりが黄(緑)色に見えます。虹彩部分が大きめなのでヴィエルのアイホールの形だと、白目が少なめです。

2008年12月8日月曜日

オークション出品中です

先ほどオークションへグラスアイを出品致しました。
ドールへ装着した写真は後ほど追加します。

今回の中ではブルーブラックがとても好きです。
白い虹彩線の下に黄色い線が入ってて男の子に入れてあげると精悍になりそうです。
透明度の高い色なので、まぶたの影は強く濃く、横や上から光を拾うと鋭く光ります。ドームも高いのでよく光るんじゃないでしょうか。

グリニッシュブルーはグリニッシュブルーダイヤモンドの色を連想して、ノーブルな名前にしてみました。
ブルーブラックと同じように色がシマシマで入っています。トルコブルーと黄色(深緑)のシマです。同じく透明度の高い組み合わせなので影は濃く、光は鋭くなります。 と思います。

赤目は、朱赤をネオジウムでサンドイッチしてあります。
上二つと同じようにセレン赤を筋状に入れたのですが、あまり綺麗に撮れず…。
セレンの赤は発色させるのが不安定なので色ムラのジャンクがたっぷりできました;


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ヘッドへ入れた写真を追加しました。ご参考にどうぞ。

写真は今回の出品作(の残骸)とサンプル色です。
一番左の二つは4分割に色を分けてみたアイ、
その隣は今回出品したグリニッシュブルー15.5mmとサンプルに作った12mm、
右から二番目も出品したのと同じブルーグレイ
一番右は朱赤ネオジウムです。この撮り方だと微妙な線がなんとか見えるでしょうか。
もっとくっきり作れるようになりたいなあ。


2008年12月7日日曜日

最近のアイとご注文のお品

アイの色名にはいつも困ります。
画材の色名みたいに「虎さんの黄色」とか「カドミニウムイエロー」といったように、一般的にほぼ同じ色を想像できる具象物だったり、発色の原料を使うべきなのかなー…
と考える他方で、
ブラウザに依頼しないDICなどの番号で色を伝えられたら共通認識が持てそうだ、とも思います。
そんなこんなでグルグル考えているうちに「黄色でいいや」となってくるわけです。
が、あまり色気が無いのもおじさんくさいよなぁと、いい響きの名前を考えて付けてあげる事もあります。

この赤目はバーミリオン系の透色にネオジウムを使ったものです。
太陽光や白熱球で見ると紅系の色(左)、蛍光灯などで見ると朱赤(右)に見えます。
実は虹彩線の下に赤い線が入っているのですがサッパリ写りませんでした;



こちらは東京都のHさんからご注文いただいた水中花のブレスレット。
ネオジウムを混ぜているので鮮やかなパープルから冴えたパープルへの変化がお楽しみいただけると思います。

2008年12月5日金曜日

アイ作りへ戻ってきました

ご注文のお品が思ったより順調に運びましたので、またグラスアイ作りをはじめました。

今日は虹彩色を二色で4分割したパターンを作ってみました。
自分としては渋くて深みがあり好きな色ですが…お人形に似合えばいいのだけど。
あとはネオジウムを活かした赤色、グレー系、カーキ寄りのグリーンを作りたいです。
特にグレー系は手持ちのヘッドに似合いそうなのでクールなのを作ってあげたいな~。
週明けに数点オークションへ出品したいと思います。

2008年11月29日土曜日

メールありがとうございました!

 昨日までにいただいたメールはお返事させていただきました。ありがとうございます。
メッセージフォームからのお問い合わせとメッセージもお返事いたしました。
もし返信来てないよー という方はお手数ですがもう一度お送り下さい。


 先日東京で参加させていただいたイベントというのは、お人形というテーマに沿った手作り品の展示即売会です。国内外のホビーメーカーも参加するような間口の広い催しでした。
イベントというと違った姿勢で参加する場合がありますので、今後は趣味の即売会と表記します。

2008年11月26日水曜日

最近の作品と次回イベント参加

次回のイベント参加は未定です。
12月、1月は残念ながら私がアイを作り始めたときには締め切られていました…トホホ;

参加検討中のイベントは2月のアイ・ドール(東京)、3月のアイ・ドール(名古屋)と京都のイベントです。

画像はオークション時のものです。ご落札・ご参加の方、ありがとうございました。





2008年11月25日火曜日

アイ・ドールからただいま!

このブログをクーガラス店側からリンクしました。
クーガラス店のサイトは現在リニューアル製作中です。今回はPHPで構築しています。
改装後は、一般のお店ではお取り扱いの難しいもの(トンボ玉単品や激しくトゲトゲした作品、グラスアイなど)を公開・販売予定です。

さてさて、
昨日は東京でお人形のイベントへ参加してきました。初めて参加させてもらいましたが、大変楽しく過ごさせてもらいました。皆様ありがとうございます。
いろいろなことを学び、反省点も残りましたが、作ったものをお手にとって使ってもらえるのは何よりも嬉しい瞬間です。


グラスアイの製作は2週間くらいお休みして、溜めてしまってる注文品をしなきゃなー という所です。

2008年11月13日木曜日

最近の作品

ヤフーオークションでの画像です。ご参加・ご落札くださいました方々、ありがとうございました。






2008年10月16日木曜日

グラスアイへの道 その後

グラスアイ 6日目 近辺。
虹彩模様を直型パーツで作るようになりました。


ここからはもう少し経ってから。
かなりそれっぽくなってきたようです。




最後のこの色はお気に入り。作り始めておよそ一ヶ月後ぐらいです。
ベース色に灰色を乗せて、その上にセピア、白、黒を使った虹彩模様を入れてあります。
レンズに透明のガラスをつかっているので虹彩の陰影がよく見えます。


まだまだ世の中の美しいグラスアイには及びませんが、ガラスの持つ屈折の美しさや艶を活かしたアイを作ってゆきたいです。

グラスアイへの道 5日目、6日目

グラスアイ、5日目の成果。
左のは18mm、右のほうは14mm。
だいたい目じゃない?という物を作れるようになりました。
グラスアイ6日目
おお、それっぽい!
とは思ったものの、3白眼・・・。


まあ とにかく頑張って作ってるようです。

グラスアイへの道 4日目

グラスアイ4日目。
18mmの赤目作りに励んでいます。


トローン!
この日に出来た18mmと前の日に作った目。

こちらは虹彩なしのネオジウム14mm。
まぁまぁのデキで賞を集めて撮りました。瞳孔付近に泡があったり、滲んでたり、黒が銀化してたり・・・。
先は長そうです。

グラスアイへの道2日目・3日目

グラスアイと真剣に向き合い始めた頃の写真です。
まだまだ、道は遠い!

グラスアイ/二日目。
ベースのガラスを鉛系に変えて、引き続き赤色目玉にチャレンジです。
金赤を練ってから使ってみても、やはり金の重さでムラがあります。
いや それ以前に泡が目立ちすぎやろ。

追視させるコツは覚えたらしい。



ここから三日目です。
虹彩模様を試しているようです。レースガラスというのをぐるっと入れるとこうなります。
でもなんか違う。

その他、インサイドアウトとか駆使してみたもの。んでも、やっぱりなんか違う。




最後の数点は、大きさを合わせてレースガラスを作ってみました。
一番最後の物はなんとなくそれっぽくなったでしょうか?